映画『シークレット・サンシャイン』感想

こんにちは。今回は韓国映画『シークレット・サンシャイン』を見ました。

こちらも『ニキータ』と同様に好きな映画のひとつで、精神的に壊れていく女性シネを見守るキムのキャラクターが好きです。

キムはシネに出会ってから付きまとうんですが、それがずっと見守ってくれる妖精さんのように私には見えました。

鬱陶しいんですけど、この人がいると安心するんですよね。

基本情報

『シークレット・サンシャイン』は2007年のイ・チャンドン監督の映画です。

韓国だと密陽(ミリャン)という題名で、シネが移住した先の地名です。

シークレット・サンシャインは密陽を英語にしたんですね。オシャレです。

後に『ベイビー・ブローカー』で主演されるソン・ガンホさんがキム役で出演しています。

1990年代から2000年代は韓国映画のルネサンスと言われ、韓国映画界が非常に盛り上がっていたようです。

すでにブログに書いた『オアシス』や『ペパーミント・キャンディー』もこの時期の映画ですね。

監督:イ・チャンドン

脚本:イ・チャンドン

キャスト:チョン・ドヨン、ソン・ガンホ

公開年:2007年

上映時間:142分

製作国:韓国

原作:短編小説『虫の話』イ・チョンジュン作

あらすじ

未亡人のシネは幼い息子と一緒に夫の故郷に移住します。

その道中、車が故障し修理しに来たのがキムでした。

キムはなにかとシネに付きまといます。

新生活に慣れてきた頃、シネに不幸が襲います。

壊れていくシネになにかするわけでもなく、キムはただ一緒に行動します。

感想(ネタバレ注意)

この映画はシネとキムの二人の関係だけじゃなくて、加害者と被害者の関係や宗教、加害者家族のことも描かれています。

物語では、近所に住むおばさんが熱心なキリスト教徒でシネももちろん誘われます。

シネは最初は受け流すんですが、息子が知人に殺され宗教に救いを求めます。

だんだん神様を信じられるようになってきて、強く立ち直っていくシネ。

無宗教の身としては宗教で繋がる人間関係って不思議な感じです。

宗教ってだけでそういう印象を受けてるんですけどね。

ある日、シネは車で人を轢きそうになり自分も人殺しになってしまう可能性を感じ、息子を殺した犯人に会いに行く決心をします。

キリスト教の教えに『自分の敵を許し愛せよ』というものがあります。

その言葉を実践しようと罪を償っている犯人を許し、辛い出来事を整理しようとしました。

が、犯人も刑務所生活で神を信じるようになり、シネが面会に来たことで自分の罪が赦されたとスッキリしています。

その姿を見てショックを受けるシネ。

同じ神を信仰していたとしても神はそれぞれの頭の中にいて、教えは現実の出来事に折り合いをつけるための手段だよなと思いました。

あと、憎い相手と同じものを信仰しているって個人的に気持ち悪く感じます。

私の話になるんですが、苦手な人の好きなものって好きになれないんですよね。

戻ります。

強く生きているように見えたシネは全然そんなことなくて、どんどんおかしくなっていきます。

それでも、キムはシネに付き纏います。

もう途中からシネを見守る妖精さんにしか見えなかったです。

でも、この人のおかげでシネは孤独にならずに済んでるんですよね。

自分がどんな状態でも見放さない人って貴重です。

ずっと、この関係性が続いててほしいなと思いました。

まとめ

『シークレット・サンシャイン』は2007年のイ・チャンドン監督の韓国映画です。

辛いことがあった主人公がどのようにその出来事と向き合っていくのか。

見てみてください。

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